PyMOLの作者急逝
PyMOLを作っていたWarren L. DeLano氏が亡くなりました。もう2ヶ月くらい前のことなのですが,あまり日本語で情報が出ていないようなのでここに書かせていただきます。
PyMOLはタンパク質や化合物の三次元構造を表示するためのソフトウェアで,構造生物学に限らず分子生物学や化学に従事している多くの研究者に利用されていたのではないかと思います。マウス操作で直観的に多くのことができ,またコマンドを使うとさらに多くのことができ,驚くほどよくできたソフトウェアです。
DeLano氏が亡くなられたのは2009年12月3日で,享年は37(歳)だったそうです。
PyMOLの開発などはドッキングソフトウェアのGlideなどで知られるSchrödinger社が引き継ぐことが2010年1月8日に発表されています(Schrödinger社のニュース)。
生命科学の発展に貢献するソフトウェアの開発者を支援するためにご家族が基金を設立しており,現在そのための寄付を募っています(Warren L. DeLano Memorial Fund)。PayPal経由でも寄付できます。
ご家族による追悼ウェブサイト
http://www.wldmemorialfund.org/